EMIT-Japan WebCT レター

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【WebCT Vista事始(4)】 お客様のニーズや環境に合わせたカスタマイズを可能にするWebCT Vista PowerLinks SDK

今回のWebCT Vista 事始では、エンタープライズシステムとしてのWebCT Vistaの魅力のひとつである開発キットについて説明します。開発キットを利用して、WebCT Vistaと他のアプリケーションが連携して動作する仕組みや、外部のデータをとりこ込む仕組みを開発することが可能になります。これによりWebCT Vistaを導入大学のニーズに合わせてインテグレーションすることができます。
(今回の記事の作成にあたっては、WebCT Vista3.0の英語版を参考にして作成しています。WebCT Vistaの機能を示す用語については、アルファベットではなく、カタカナで表記している場合があることをお断りしておきます)

WebCT Vista PowerLinks SDK

WebCT Vista PowerLinks SDKとは、WebCT Vistaのプラットフォームに他のアプリケーションやデータを組み込むことを可能にするために提供された開発キットの名称です。これによりWebCT Vistaとデータのやりとりを行うアプリケーションやシステムを大学様のニーズに合わせてWebCT Vistaに組み込むことが可能になります。

例えば以下のような場合にWebCT Vista PowerLinks SDKが力を発揮します。

  • 学生情報システム(SIS)の学生データを自動的にWebCT Vistaに登録したい場合
  • 学生が大学のポータルサイトで、履修中の講義情報などを閲覧できるようにしたい場合
  • 学生がVistaから直接図書館システムにアクセスして書籍情報などを閲覧できるようにしたい場合
  • Vistaの利用状況を定期的にレポートとして出力したい場合

WebCT Vista PowerLinks SDKは、以下の5つの要素で構成されており、これらの要素を組み合わせて上記のソリューションを実現します。

システムインテグレーションフレームワーク

  • バッチ処理、リアルタイム処理による外部システム(SISなど)とのデータ連携が可能です。
  • 処理のためのAPIとXMLファイルの形式が用意されています。
  • SISの履修登録データのVistaへのインポートや、Vistaから成績のエクスポートを実現します。

認証フレームワーク

  • 1度のログインで異なった複数のアプリケーションにアクセスすることができます。
  • WebCTシングルサインオン(SSO)を可能にする認証モジュールをWebCT Vistaに組み込むことができます。
  • WebCT Vistaが他のアプリケーションへの入り口として機能します。(アウトバウンドSSO)
  • ポータルなどからVistaへのシングルサインオンが可能になります。(インバウンドSSO)

Webサービス

  • WSDLやSOAP、HTTPなどの標準化されたプロトコルを使って外部システムからWebCT Vista内部データへのアクセスが可能になります。
  • 内部データへのアクセスをするためのJavaインターフェースが用意されています。
  • 現在6種類のツールについてWebサービスのためのAPIが用意されています。(今後もより多くのWebサービス用のAPIを提供予定)
  • 現在用意されているWebサービス
    • コンテキストWebサービス
    • メールWebサービス
    • カレンダーWebサービス
    • ファイル管理Webサービス
    • アセスメントWebサービス
    • グレードブックWebサービス

デプロイヤブルコンポーネントフレームワーク

  • WebCT Vistaホームページに外部アプリケーションへの窓口となるプロキシツールを配置することができます。(アプリケーションブリッジング)
  • 外部アプリケーションにおいて認証が必要な場合は認証フレームワークを組むことでVistaの認証だけで外部アプリケーションにアクセス(アウトバウンドSSO)することができます。

レポーティングインターフェース

  • WebCT Vistaのデータベースには、WebCT Vistaのある一定期間の運用状況を出力するためのテーブルが用意されています。
  • テーブルの値を変更することはできないですが、直接データベースにアクセスし、テーブルの値を出力することが可能です。(JDBCによるSQLクエリ可能)
  • レポーティングインターフェースとして用意されているテーブル
    • RPT_EXTRACT_LOG(テーブル):それぞれのビューのデータが抽出された期間の情報が管理されています
    • RPT_GRADEBOOK(ビュー):グレードブックの情報が管理されています
    • RPT_LEARNING_CONTEXT(テーブル):学習コンテキストの情報が管理されています
    • RPT_LEARNING_CONTEXT_SIZE(ビュー):学習コンテキストの領域に関連する情報が管理されています
    • RPT_MEMBER(ビュー):学習コンテキストへのメンバー登録に関連する情報が管理されています
    • RPT_PERSON(ビュー):Vistaのユーザに関する情報が管理されています
    • RPT_TEMPLATE(ビュー):テンプレートの領域に関連する情報が管理されています
    • RPT_TRACKING(ビュー):Vistaの利用状況に関連する統計情報が管理されています
  • これらのビューやテーブルのデータを使いレポート用に出力します。

これら5つのフレームワークを利用して以下の図にあるようなWebCT Vistaと他のシステムとのデータの連携を行う機能を組み込みます。なお、図中の矢印は情報とユーザアクセスの方向をそれぞれ表しています。

学生情報システムとの連携(システムインテグレーションフレームワーク)

ポータルとの連携(カレンダーWebサービス+認証フレームワーク)

図書館情報システムとの連携(デプロイヤブルコンポーネント+認証フレームワーク)

他社製アプリケーションとの連携(デプロイヤブルコンポーネント+認証フレームワーク+グレードブックWebサービス)

WebCT Vista PowerLinks Network

WebCT Vista PowerLinks SDKはユーザによるカスタマイズだけでなく、高等教育機関向けシステムの主要なベンダーにも提供されており、WebCT Vistaとの統合を容易に行うためのPowerLinks製品が各ベンダーから提供されています。
詳しくは: http://www.webct.com/powerlinks

WebCT Vista Developers Network

WebCT Vista PowerLinks SDKを使ってeラーニングプラットフォームを拡張、統合する開発者のためにWebCT Vista Developers Networkと呼ばれるオンラインのコミュニティが用意されています。WebCT Vista Developers Network ではWebCT Vista PowerLinks SDKに関連するソースコードやドキュメントなどの知識が共有されています。WebCT Vista Developers Networkに参加するためにはWebCT Vista エンタープライズライセンスが必要です。
詳しくは: http://www.webct.com/developers

文責:CSK 岩澤亮祐
(2005年 1月)