EMIT-Japan WebCT レター

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【特集】第3回日本WebCTユーザカンファレンス総括 2)

2)「第4回は原点回帰か?!」 〜第1回から第3回までを振り返って〜
名古屋大学情報連携基盤センター 梶田将司

第1回日本WebCTユーザカンファレンスを開催して早2年以上が過ぎました.

名古屋大学で開催された第1回目のテーマは「研究から実践へ」ということで,「WebCT を活用した教育をどう実践しているか? または実践しようとしているか?」に焦点を当てた計16件の事例報告がなされました.新規性・独自性を追求する「研究」ではなく「実践」に焦点を当てたカンファレンスは,「寝ている人がいない!」というぐらい非常に熱心に聴講され議論が交わされました.このことは,「WebCT に関する情報交換を通じて会員相互の交流を図るとともに、その実践を通じて学校教育の質的転換に寄与する」というユーザ会の目的 の実現可能性を十分に示すものであり,エキスパートサマリを行った私は「WebCT による教育改善スパイラルにカンファレンスを位置づけましょう」と締めくくりました.

長良川国際会議場で開催された第2回目のテーマは,「WebCT に限らず,様々なプラットフォームを使って Web を教育・学習活動に役立てられている方々の実践を広く共有すること」を目的とし,「Web for Teaching and Learning」に設定されました.事例報告は20件まで増え,第1回目以上に実践成果の共有が進みました.そして,広島大学の安武先生は「"CMS" による教育改善スパイラルにカンファレンスを位置づけましょう」と締めくくりました.

そして,今回のテーマは「Scholarship of Teaching and Learning (SoTL)」.招待講演者の飯吉徹さんによれば,SoTL とは「教えや学びに関する知識や経験を共有し,教育実践の知的コミュニティーを築くことによる教育の改善に主眼を置く」取り組みとのことで,まさにカンファレンスが目指す目標そのものといっても良いでしょう.事例報告もポスター発表も含め25件とさらに実践が広がるとともに,過去2回よりもさらに深まった実践報告もなされました.そして,帝京大学の渡辺先生は「"SoTL" による教育改善スパイラルにカンファレンスを位置づけましょう」と締めくくりました.

このようにこれまでの3回のカンファレンスを通じて実践は広がり,テーマも「WebCT → CMS → SoTL」とシフトしてきました.

では,次回第4回目はどうなるのでしょう...

個人的な意見ですが,今一度,「WebCT」に戻ってみてはどうかと考えています.

日本語版WebCTが正式にリリースされてから丸3年が過ぎ,これまでの実践活動を通じて「我が国の大学教育でどうコース管理システムが活用できるのか」がだいぶ見えてきたと思います.また,活用が進むにつれて,「学習ログの解析が重要だ〜(福井県立大学山川先生談)」などの新しいニーズも見えてきています.さらには,もうすぐ WebCT Vista と同じ Java で作られた WebCTCampus Edition 6 もリリースされ,WebCT 自体大きく変わります.

「徹底討論! WebCT は日本の高等教育の質的転換に寄与できるのか?」

ちょっと刺激的なタイトルですが,「WebCT による教育改善スパイラルにカンファレンスを位置づけましょう」とエキスパートサマリを行う方が締めくりたくなるためにも,そこまで突き詰めて考えられるカンファレンスする必要があるかなと思います:-)

来年が楽しみですね〜

文責: 梶田将司 名古屋大学情報連携基盤センター/株式会社エミットジャパン代表取締役
(2005年 6月)